カウンター下棚、キッチンカウンター、オーダー家具設計のポイント。
キッチンカウンター下に、収納棚を設置してスペースを有効に活用するオーダー家具の設計と、製作ポイント。
今あるカウンターテーブルと、いかに違和感なくイメージを合わせた「カウンター下収納棚」を作れるかが、大事な事です。
カウンター下収納棚を、オーダー家具で作るとき、ポイントは、いかにぴったり感を出せるかです。
今あるカウンターテーブルと、イメージ、サイズ共に、違和感なく、インテリアデザインとして合わせられるかは、中々難しい問題です。
一番大事なのは、なんと言っても、サイズです。
カウンター下に、ぴったりと格納できる、バランスのとれた「カウンター下収納棚」である事がもっと重要な事となります。
違和感のなく設置できるポイントは、正にここだと言ってもいいでしょう。
カウンターテーブルの幅(奥行)より、あまり大きく飛び出していては違和感があります。
バランスのとれた、丁度いいサイズの、「カウンター下収納棚」を作るのは、それほど重要な事なのです。
オーダー家具で作る、「キッチンカウンター下棚」製作の、いくつかの設計ポイント。
(最近では、リビングと繋がっているキッチンも多いので、「リビングカウンター下棚」とも言えます。)
①キッチンカウンター下棚を計画するときの、目標を決めましょう。
キッチンカウンター下棚の中に、何を収納するのか、決めて、設計しましょう。
カウンターの幅は、狭い場合が多いので、(例えば、幅が、20センチとか)たいていの場合、それより、大きい、はみ出したサイズで、設計する場合もありますが、広い場合は、その内側に入れ込んだ方が、きれいにデザインできる場合もあります。
何を収納するかですが、例えば、本などを収納する場合は、A-4ぐらいの、雑誌類の収納なのか、文庫本だけなのかで、カウンター下棚の奥行が、決まってきます。
あまり欲張ると、カウンターとバランスが悪くなるかもしれません。
カウンターの幅は、15センチぐらいから、30~40センチぐらいと様々ですので、バランスを考え、デザインしてください。
②入れる物が、決まったら、カウンター下棚の奥行の、内寸を決めましょう。
内寸は、入れる物+5mm位の余裕でいいかと思います。
あまり余裕がありすぎると、スペースがもったいなくなります。
設計の時に、奥行内寸は、とても重要です。
ドア無しの、オープン棚の場合、カウンター下棚の内寸を、少しぐらいはみ出しても、収納する事は出来ますが、あまりはみ出すと不安定にもなり、見た目も良くありません。
ドア付きの場合は、当たり前の事ですが、ドアが、完全に閉まらなくなります。
④高さを決めましょう。
高さは、カウンター下いっぱいに設計するのか、それとも、カウンター下棚の上を、テーブル状にして、物を上に置ける様にするのか、デザイン面を、検討します。
どうするかは、ユーザー次第ですが、カウンター下棚上を、ちょっとした物を置く目的で、空けておくのもいいかと思います。
カウンター下いっぱいに設計する場合は、床~カウンター下迄の高さより、5mm小さくしてください。
又、高さスペースの測定は、手前の左右、奥の左右の、4カ所を測定してください。
カウンターの手前は、下がっていて、奥が上がっている、又は、左右で高さが違うといったことは、よくある事なのです。
このスペース測定値の、最小値より、5mm小さくして、カウンター下棚を設計します。
⑤カウンター下壁に、木枠(つまり、建物巾木)があるかどうか、確認してください。
先ほども書きましたが、奥行の小さい事が多い、カウンター下棚は、出来れば、カウンター壁に、ぴったりと付けて設置したいものです。
後だけでなく、左右にもある場合があります。
これも、この際、隠してしまいましょう。
オーダー家具なら、この加工が、問題なく行えます。
⑥ドア付きにするかどうかの判断。
ドア付きにするかどうかは、基本的には、ユーザーの判断になります。
使い勝手で、ドア付きにした方がいい場合と、付けない方がいい場合がありますので、どうするか、考えてみましょう。
そのドアですが、ハンドルにするか、ツマミにするか、又は、ツマミ無しにするかは、デザイン次第でどの様にでもなります。
ツマミ無しにする場合は、マグネットプッシュにする場合もありますが、使用している内に、ドアが汚れてくる場合もあります。
ただ、毎日頻繁に、出し入れする物は、オープン棚にしておいた方がいいでしょう。
一部だけ、オープンにして、その他を、ドア付きにする方法もあります。
⑦ドア付きの、カウンター下棚で、気を付けたい事。
カウンター下棚は、カウンターとのバランスもあり、奥行の小さい棚になる設計の場合が多いようです。
この時、奥行の小さい棚で、ある程度の幅のドアを付けると、中に何も入れない状態で、ドアを全開にすると、棚が前に倒れてきます。
中に、物を入れると、倒れない場合もありますが、倒れる場合は、カウンター壁への壁固定など、対策をする必要があります。
壁固定に関しては、吊り棚同様、カウンター壁の下地を探して、ビスで固定する方法が一番です。
参考ページ→「家具の地震対策・壁への固定方法10のポイント」
固定する方法としては、カウンター板の裏側に向かって、カウンター下棚の天板から、ビスを打ち、固定する。又、間に、板などを挟み込み、安定させる方法もあります。
⑧リーズナブルな価格の、オーダー家具で、カウンター下棚を作る。
・リーズナブルな価格。
・幅、奥行き、高さが、ミリ単位で製作できる。
・オーダー家具が簡単に、依頼できるシステムになっている。
・材質が、硬く、汚れにも強く、傷が付きにくく、信頼できる。
・細かな相談が、気軽にできる。
などの特徴が、オーダー家具なのです。
家具の買い方の、考え方を変えてみましょう。
市販の、規格サイズの中から選ぶのではなく、あなたのスペースサイズの家具を、オーダー家具で作る。
これが、新しい家具の買い方です。
キッチンカウンター下棚の、製作事例と、設計ポイント。
この後は、いくつかの製作事例を見ながら、オーダー家具で作る、キッチンカウンター下棚の設計ポイントを探っていきましょう。
幅広カウンター、カウンター下棚を、すっぽりはめ込んだ製作事例。
この製作事例は、カウンター板の、内側に、すべて入る設計です。
カウンターのカラーが、黒っぽい色、壁が白ですので、カウンター下棚は、白が似合っています。
ここでは、カウンターとの隙間は、5mm位で大丈夫です。
前述の様に、カウンター歪みも考え、高さスペースの測定は、手前の左右、奥の左右の、4カ所を測定してください。
高さは、使い勝手を考え、カウンター下、ギリギリのサイズとしました。
これで、最初からセットされていた様な、美しい、カウンター下棚となりました。
キッチンを背にした、リビングダイニング側のカウンターの、その下に、たくさんの引出しのカウンター下棚を設置。
この例は、リビング、キッチンで使う小物類を中心に、リビングでも使用できる様、たくさんの引出しを設置しました。
引出しは、オーダー家具で作る場合、数が多くなるほど高額になっていきますので、引出し個数を少なくる方法も考えられます。
例えば、引出し幅を広くし、中で、仕切りを入れる方法もあります。
写真の様に、カウンター下棚上を、テーブル天板の様に作り、上でのフリースペースとしました。
又、左側は、オープン棚とし、使い勝手を良くしました。
人が通る時、角が当たらない様、丸みを付けました。
キッチンテーブル(食卓)の高さに合わせた、カウンター下棚の設計ポイント
これは、キッチンテーブル(食卓)の高さをぴったり合わせた、カウンター下棚の製作事例です。
ぴったりと高さが合っている事により、キッチンテーブル(食卓)面が、広く使えていることに、注目してください。
又、下段は、底板を付けず、テーブル脚の様な仕様になっています。
ここには、ストーブなど、直接床に置いていいものを置く事にしています。
上段は、背板を白にして、キッチンカウンターの壁色と合わせています。
キッチンカウンター下空間を、出来るだけ無駄にしたくない、カウンター下、オーブンレンジ棚の設計。
これもキッチンカウンター下棚です。
カウンター下は、よく見ると、とても貴重な、スペースであるといえます。
この例では、そのすき間を、少しでも無駄にしない様、オーブンレンジ棚を潜り込ませました。
貴重な台所スペースを少しでも節約するために、この、キッチンカウンター下を、設置場所としました。
オーブンレンジスペースは、上部をしっかり空け、蒸気を逃がす工夫がされています。
下の棚は、オーブンレンジの部品や、他の台所用品などを、格納できます。
キッチンカウンター下棚と食器棚をセットとして、オーダー家具設計にしました。
キッチンカウンターは、写真の、赤のライン部分です。
キッチンカウンター横は、空いたスペースだったので、食器棚をセットにして、統一デザインとしました。
この様に、せっかくオーダー家具で作るのでしたら、同じデザインラインで揃える事により、キッチンがさらに使いやすく、素敵なインテリア空間となります。
キッチンカウンターの深い奥行に、ぴったり合わせた、カウンター下棚は、収納力抜群。
この、奥行きの深い、キッチンカウンターを有効に生かす為に、カウンター下棚の、奥行を合わせました。
奥行が深いので、かなりの収納力を発揮します。
台所で、大きくて中々片づけにくい物、例えば、キッチン家電の、ホットプレートや、電気鍋、電子調理器、大型鍋など、普段、片づけにくい物を、この様な奥行の深い、カウンター下棚を、オーダー家具で作る事により、収納の悩みが、一気に片付きます。
オーダーで作る、カウンター下棚が、なぜいいかと言うと、ぴったりサイズなので、家具の収納内寸に、無駄が出来にくいからです。
という事は、少しの事で、収納に差が出てくるという事になります。
キッチンカウンター下に、本と、CDを入れる棚を、無駄なく設置。
カウンター下は、とても、微妙な空間と言えます。
キッチンテーブル(食卓)の横に、この空間を、邪魔することなく、設置出来ています。
この様に、邪魔することなく、家具を置く事が大事な事で、わずかなすき間を、上手に活用できました。
ポイントは、各棚板の、上スペースを、無駄なく設計している事です。
例えば、この、CD上の隙間がありすぎると、無駄な空間という事になります。
シビアなスペースでは、この細かな設計が大事と言えます。
キッチンカウンター下棚として、PCデスクを、設置した。
オーダー(特注)の、カウンター下棚ならではの、製作例です。
キッチンカウンター上に、プリンター等、パソコン周辺機器を配置、そして、カウンター下棚として、パソコンデスク、引出し、ドア付き棚を、うまく組み見合わせています。
オーダー家具ですので、引出しは、内寸指定も出来、使い勝手優先の、家具となっています。。、
カウンターを、デスクとして使い、カウンター下棚を、一体化させた、魅力的な、オーダー家具となりました。
最初から、作り付けの様になった、カウンター下棚。
この例では、完全に、カウンターとカウンター下棚が、一体になっており、ドアを空けた、中の収納も、一工夫されています。
実は、中に入っているのは、コーヒーメーカーで、中はスライド棚となっています。
スライド棚になっている理由は、コーヒーメーカーは、使用時、蒸気が上に上がるので、引き出して使うためなのです。
オーダーの、カウンター下棚なら、この様な加工も、簡単に出来てしまいます。
ドアを閉じてしまえば、スッキリした、ご覧のデザインとなります。
実にシンプルですが、なかなか、優れたオーダー家具となりました。
オーダーで作るキッチンカウンターだから、作業に合わせて、徹底的にこだわりましょう。
キッチンカウンターは、作業に合わせた、最適なカウンター棚となる様、好きなように設計が出来ます。
オーダー家具で作るキッチンカウンターは、作り付けでは無く、後付けという事になります。
後付だからこそ、この製作例の様に、好きなデザイン、設計が可能になります。
例えば、上を、スッキリ作業台にした、下の収納を、炊飯器、ジューサー、電気ポット、ゴミ箱など、自由に設計デザインが出来るのが、オーダーのキッチンカウンターなのです。