トイレ収納棚、トイレ用吊り棚、オーダー家具設計の注意点。

トイレ床置き収納棚、トイレ用吊り棚の設置を、オーダー家具で考える。

どちらのお宅でも、トイレ・スペースって狭いものですよね。
その狭い空間を、いかに有効利用して収納に活かすか、
ということにかかっているかと思います。

そこで、トイレ収納は、以下の用途に大別されます。

●トイレタンクなどの上に収納棚を設置する●
●トイレ脇などの床置きで収納棚を設置する●
そして、最重要なポイントが、
『扉をつけるorつけない』、というところです。
以上をふまえた上で、以下を参考にしていただけると、
トイレ収納選びがスムーズになるかと思います。

壁の間に、トイレ用吊り棚を設置する。

トイレ用収納棚で、最もいい方法は、便座の上に設置する、吊り棚です。

便座の上のスペースは、狭いトイレスペースで、最も有効な家具スペースです。
便座の上は、頭が当たるのではないか？などとお考えの方もいるかと思いますが、そんなことはありません。
ただ、ドアの開閉時は、注意が必要です。
この事例の、トイレ吊り棚、収納棚のサイズは、
幅＝800　奥行き＝270　高さ＝900mmです。
ここでの設計ポイントは、次の通りです。
1：幅は、壁いっぱいのサイズとする。
2：奥行きは、内寸で、トイレットペーパーが、奥に2個並び、又は、3個並ぶサイズで設計する。
この製作例では、奥に、トイレットペーパーが、2個並ぶサイズとなっています。
あまり奥行きを深くすると、取り出しにくくなります。
3：高さは、天井いっぱいまでとするが、ドアを開けた時、底板が、十分手が届く高さに設定する。
奥行き、高さとも、段ボールなどで、用を足した時、人の立ち座りのスペースは、十分確保できるか、シュミレーションをお願いいたします。
無理がある様なら、サイズを少し、小さくしなければなりません。
4：そして、トイレ用吊り棚の場合、大事なことがあります。
それは、完成品のまま、トイレに搬入できるかどうかの確認です。
トイレのドアが狭かったりすると、入らない場合があります。
せっかく作っても、入らなかったら、大変な事になりますので、必ず、ご確認いただきたいと思います。
設計段階で、打ち合わせさせていただき、もし入らない様であれば、2分割で製作し、設置時、中でビスでつないでいただく事になります。
カラーですが、この事例の場合、本体を、ホワイトで作り、ドアのみ、建物の柱などに合わせてカラーを選ぶと、この写真の様に、きれいに出来上がります。
カラーは、豊富な中から選べますので、近い色を選んでいただけます。

吊り棚の設置は簡単です。
（壁固定は、壁下地を探すコツがわかれば、素人の方でも出来ます。
取り付けに自信がない方は、お近くの、大工さん、工務店さんなどに頼めば、1時間程度で取り付けてくれるはずです。
（ご参照ページ→「家具の地震対策・壁への固定方法10のポイント」）

トイレの手洗い用、水タンクなどの上に、吊り収納棚を設置する。

先ほどの、事例同様ですが、トイレの便座後ろの、水タンク上にも吊り棚の設置は可能です。
これも、奥行きを、トレットペーパーが、2個入る様にするか、3個入る様にするか迷うところですが、水タンク後に、あまりスペースが無い様でしたら、奥行きは、2個までとした方がいいと思います。
十分余裕がある様でいたら、3個入る様にしてもいいかもしれません。
ここは、一度シュミレーションしていただき、無理ない設計としてください。
特に、男性が用を足す時、当たらない様な設計にしなければなりません。

これで、今まで、壁の棚板だけで、トイレットペーパーの予備が、無造作に置いてあったトイレから、収納をきちんとした、美しいトイレとなりました。

トイレ脇などの床置きタイプで、トイレ用収納棚を設置する。

掃除道具やトイレットペーパーは、下に置いた方が、手が届いてラク、という方には、床置き収納棚タイプ、
そして、なんといっても”扉つき”をおすすめします。

トイレって、以外に使うアイテムが多いところでもあります。
掃除用具、洗剤などなど…一番場所をとるのはトイレットペーパー
ですね。
それらの物を収納するのが、棚を設置する目的ですが、
トイレは『用を足す』だけの空間ではないはず。
ゆっくりと自分だけの時間を過ごせるリラックス・スペース、
でもあります。

そんな時、いい香りの芳香剤やお気に入りの小物が
センス良く飾られていたら、もっとリラックス出来ますよね。
床置きタイプの収納棚なら、インテリアの一部として、
お使いいただけることもでき出来ます。

トイレ用床置き棚を、薄型でオーダー(特注）設計する。

トイレの収納棚を、薄型で設計してみました。
奥行き外寸を、145ｍｍとしました。
内寸は、ドアと背板を除くと、114ｍｍです。
トイレットペーパーは、およそ、110ｍｍですので、丁度入る寸法です。
トイレットペーパーは、一列に並べて使います。
（倒れやすいくなりますので、後壁に固定していただいた方がいいかと思います。
固定方法で、壁下地を探す方法は、吊り棚と同様です。）
トイレの収納は、何かと、場所を取ります。
トイレ用品は、まずは、トイレットペーパー。トイレ洗剤、トイレ掃除用品。
芳香剤予備品、スプレーなど予備品、ハンドタオル、ワンタッチクリーナーの予備品。
などなど、結構収納が必要です。
ゴチャゴチャに、「適当に？」トイレ内に置かず、しっかりした収納家具として設置しましょう。

トイレ用床置き棚、天井までのスリム棚で、ますます、収納力アップ。

上の事例と同じく、超薄型、ドア付きのトイレ収納棚を、天井いっぱいまでの高さにする事により、ますます、収納力をアップしました。
使い方の一例は、図の様に、
一番上に、府さんあまり使わない、トイレ用品など、
その下、中央部分は、トイレットペーパーの予備品収納。
下段は、トイレ洗剤、掃除用品。芳香剤、スプレー、ハンドタオル、ワンタッチクリーナーの予備品などの、収納に活躍します。
奥行きは、145～150ｍｍ程度。高さは、天井いっぱいになる設計です。
高く、スリムな棚なので、後壁固定は、必須になります。
（ご参照ページ→「家具の地震対策・壁への固定方法10のポイント」）