下駄箱(げたばこ)の事が何でもわかる、興味あるおはなし

下駄箱(げたばこ)の面白いお話も載っています。お茶しながら、お気軽にお読み下さい。

<目次>

下駄箱とは?(シュ-ズボックス、靴入れ)
・下駄箱と草鞋(わらじ)、草履(ぞうり),雪駄(せった)、下駄(げた)の歴史
・下駄箱があったと思われるのは、江戸時代か?
・下駄箱の種類
・靴しか入れないのに、なぜ下駄箱と言うの?
・下駄箱は、家の顔
・日本人ほど履物の種類を持っている国はない。

下駄箱のドラマ
・学校の下駄箱
・居酒屋の下駄箱
・和風レストランの下駄箱
・病院の下駄箱
・古いアパートの下駄箱
・旅館、和風ホテルの下駄箱
・温泉旅館、和風ホテルの下駄箱(スリッパ編)
・銭湯の下駄箱
・スーパー銭湯(温泉)の下駄箱
・靴を脱いで下駄箱に入れないと、浮気がばれる。

・下駄の感触と懐かしさ

下駄箱が狭い。下駄箱の上手な収納術。
・下駄箱の整理整頓。履かない靴は捨てる。
・別の部屋に靴を移動する
・下駄箱の便利な収納グッズ(狭い空間を上手に使う小物たち)
・下駄箱には何足入っているの?

下駄箱の、清掃、消臭、脱臭
・下駄箱の臭い
・自然の力で下駄箱内を消臭
・銀イオンで下駄箱内を消臭
・玄関は、家の顔、香りに敏感になりましょう
・下駄箱の掃除

下駄箱を作る
・下駄箱は、靴の収納必要数を考えて逆算する。
・現在ある既存の下駄箱に追加する。
・既存の下駄箱を処分して新しい下駄箱を設置する。(又は、新築の家の設計の場合)
・上がりかまちに下駄箱を乗せるのはなぜ?

下駄箱のアイデア
・奥行きの浅い下駄箱を考えてみる。

外国には玄関や、玄関の下駄箱がない?
・外国には玄関や、玄関の下駄箱がない?
・日本の場合、家に土足で入るのは泥棒だけだ。

靴を脱いで下駄箱(シューズボックス、靴入れ)に入れる習慣
・日本では外と中のけじめとしての下駄箱
・では、スリッパは?スリッパ用下駄箱?
・靴を揃える、改めて思う日本のすばらしい習慣
・いい習慣は残したい

外国の方が日本に来たら、靴を脱ぐ習慣と、下駄箱に戸惑う。
・日本に外国の方が来たら親切に説明してあげる。
・日本旅行向けのガイドブックには

家に入るとき、靴を脱ぐ国、脱がない国(下駄箱がある国、ない国?)
・靴を脱がない欧米人
・人前で素足になるのはマナー違反?
・欧米人でも家の中では靴を脱ぐ?
・日本以外に部屋の中で履物を脱ぐ習慣のある国ですが、結構ありそうです。
・靴を脱ぐ、脱がないは、国や、個人によってまちまち
・では、日本では?

下駄箱とは?(シュ-ズボックス、靴入れ)

下駄箱と、草鞋(わらじ)、草履(ぞうり),雪駄(せった)、下駄(げた)の歴史

下駄箱とは?

大昔、太古の人々はもちろん裸足でしたが、日本では、縄文時代に、動物の皮のかんじきみたいな物をはいていたそうです。
弥生時代に、田んぼの作業に使う田下駄を使ったという記録があります。二世紀あたりから田下駄が発見さ れています。
古墳時代には、外国から入ってきたと思われる、藤蔓(つる)の靴らしきもののあった様です。
その後、歴史が進み、上層階級のみ、履物が許されました。日本では、奈良時代に、靴を履き始めたとの事です。聖徳太子の絵にある、先がとがった木や、皮でできた「沓」(くつ)の事です。いわゆる、今でいう履物、「沓」(くつ)靴は、階層の髙い人のものでした。
この形の、「沓」(くつ)は、この時代に、中国から、伝わってきました。
平安時代になる間に草鞋(わらじ)、草履、下駄などが、発明され、少しづつ普及していき、一般の人にも使われ始めました。
その昔、入口の土間が、玄関でした。下駄箱は、下駄や、靴が出来、履物が発達した大分後の事でいた。いつごろから普及したのかは、はっきりしていません。

下駄は、奈良平安時代から徐々に普及

縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良→平安→鎌倉→南北朝→室町→戦国→江戸→明治→大正→昭和→平成
履物の歴史
下駄、草履は、奈良平安時代から、普及し始めたのですが、この頃から足にはく、いわゆる「履物」という認識が始まりました。ちなみに、ズボンや、腰巻なども「はく」と言いますね。
鎌倉、室町時代には、宮廷、公家だけではなく。大衆も、草履、下駄を履く様になってきた。
その後、戦国時代に入り、人々の生活が貧しくなり、木の靴や、皮の靴、下駄などは普及しなかった。又、履物の改良なども、貧しさの為、止まってしまったのです。

草鞋(わらじ)、草履(ぞうり),雪駄(せった)、下駄(げた)の違い。

・草鞋(わらじ)
草鞋とは、文字通り藁(わら)で編んだ足底部分に、ひも状に編んだ物を付け、足首に縛り付けて固定できる形状になったもので、長距離歩行や、長時間使用に向いている。

・草履(ぞうり)
草履とは、葉や、竹などで編んだ足底部分に、鼻緒を通す履物で、鼻緒は、布などで作られていた。現代では、様々な素材でできている。

雪駄(せった)
雪駄とは、文字通り、雪の上を歩くために作られたもので、草履の様に水が足底からしみ込まないように、裏側に皮を貼りつけたり、かかとに金具を付けたりしたものあった。江戸時代に、金具をカチカチ鳴らして歩くのがイキ(粋)とされた。

・下駄(げた)
下駄は、木製の台に3つの穴を開け、鼻緒をすげた履物の総称。
下駄とは、木の台に、3個の穴を空け、鼻緒を通すもので、江戸時代に広く普及した。江戸時代の前には、水田の作業用の下駄を使っていたことも文献に記されている。

履物が、一般に広く普及したのは、江戸時代になってから

江戸時代になって、世の中が安定すると、履物に対する興味も、大衆まで広がり、一気に普及しました。
又、経済的なゆとりも生まれてきたことから、草鞋(わらじ)だけではなく、草履(ぞうり)や、下駄など、種類も急激に増えてきました。
この頃から、履物は、単なる実用品としてだけでなく、おしゃれな実用品として取れえられ始め、例えば、外出や、遊びの生活の行動範囲の中に、取り入れられました。
特に、下駄の発達は、元禄時代において」顕著となり、様々な形いぇ、カラーで豊かな文化の象徴となりました
しかし、こういった下駄の普及、一人で複数の下駄を持つなどと言いうことは、一部の富裕層に限られたようです。それが証拠に、江戸時代の文献には、下駄屋と名前のつくお店はなかったようです。
一般庶民は、まだ、草鞋、草履、せったが、中心の履物でした。
お店としては、草履屋、雪駄屋があったと記されています。従って、この頃は、下駄よりも、草履、雪駄がたくさんあったことがうかがえます。
この様に、お店としては江戸などの町部にはありましたが、地方では、草鞋(わらじ)、草履(ぞうり)、雪駄(せった)は、自分たちで手作りが主流でした。
雨の日の、田畑に出られない時などに、自宅で手作りされていたようです。
草鞋(わらじ)、草履(ぞうり)、雪駄(せった)の機能と違い。

下駄箱の歴史

下駄箱の歴史は、はっきりしていませんが、下駄が普及し始めた、平安時代あたりには、上流階級の家にあったかもしれませんが、はっきりしません。
江戸時代には、下駄や、履物が、急速に普及し、又、銭湯などの、人が集まる場所が増えてきたことから、下駄箱らしきものが始まったのは、この頃かと思われます。
そういえば、銭湯には、番台なるものがあります。
昔は、脱衣所には、一人ひとり鍵をかけるといったことがなかったので、衣服などが盗まれないためのものでもありました。
一般の人は、草履や下駄を複数持っていたわけではなく、下駄箱は、お金持ちや、武士などの世話をする使用人の人たちが、履物を管理するためにあったと思われ、むしろ、下駄箱は、その人たちのものでした。
そのため、当時の資料には、下駄箱があったことは確かですが、下駄箱の資料は見当たりません。
又、武士は、役所などでは下駄箱がないので、自分の履物を自分で管理するしかありませんが、お付きの人が、荷物として管理していたと思われます
銭湯や、芝居小屋で、履物を預かり札として管理していたこともありました。
その場合、数字ではなく、イロハニホヘト~でした。
理由は、数字だと、当時は10以上が苦手な人が多く、4とか、9を縁起が悪いといって外すと、ややこしくなるためと思われます。

イロハニホヘト~は、数字の順番の代わり使われ、銭湯、歌舞伎座の座席番号、火消しの組の名前などの番号として使われました。
したがって、イロハニホヘト~は、ひらがなとして覚えられた反面、数字数え方として覚えられました。

このように、下駄箱は、人の集まる場所で使われ始めた。

今のように、一般家庭でも下駄箱が使われるようになったのは、明治以降と思われます。
明治になって、家族が皆、草履から、下駄、靴まで、それぞれで持つようになり、下駄箱が必要になってきたのです。
又、生活様式も、土間から玄関の上がるカマチ、畳へと変わってきたのも一因です。
下駄箱は
下駄箱は、日本の家屋の中では靴を脱ぐ習慣のあるのと、特に、多人数が利用する学校、銭湯などの施設に必需品となり、下駄箱の地位ができてきました。

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下駄箱の種類

木製下駄箱

古から木で作られた下駄箱は、現在でも家庭用は木製が多く。最近では、家屋玄関に造り付けられ住宅の収納設備となっている場合もあります。下駄箱は、中の湿気が多いため、湿度の高い日本では、木製が最も適しています。タイプによっては、風通しを良くする為に、ツーバー付きにしたした下駄箱もりますが、飾りだけのルーバーの場合があるので、注意が必要です。人によりますが、下駄箱の臭いが漏れるのを嫌い、中で徹底した消臭対策をする人もいるようです。

スチ-ル製下駄箱

公共施設や商用施設では耐久性を考慮してスチール製の下駄箱も利用されており、扉や鍵付きの扉が付いているものもあります。又、学校などでは中棚付きの上下2段になっているのが定番であり、下段には外用の靴専用、上段中棚にはその施設や建物内で履くスリッパや上靴専用となっています。会社関係では、ロッカータイプの下駄箱が多いようです。スチール製は価格が安いため、多く使われているようですが、湿気などで、錆びやすいなどの欠点もあります。

プラスティック製下駄箱

プラスティック製は、日本の玄関ではあまり見かけないが、海外の個人用の部屋で使う下駄箱などに販売されているようである。価格が安いので、個室用に向いています。一人で使う分にはこんな下駄箱でいいのかもしれませんが、ちょっと味気ないのと、一人と言っても、最近は、おしゃれな人が多いので、たくさん靴を持っている人にはちょっと狭い下駄箱となってしまいます。

木製鍵のかかる下駄箱

日本の大発明!木製鍵のかかる下駄箱。
“松竹錠工業”という品川にある町工場が、この下駄箱の発明者だそうです。
昭和29年に発明されたもので、“松竹錠”と言うそうです。180通りの鍵違いが作れる錠で、よく使われるようになったのは、戦後の銭湯で、当時は物資が不足していて、よく靴が盗まれていた事から急速に普及したそうです。
この鍵、雰囲気といい、触った幹事といい、とても好きですね。今でも、おしゃれな居酒屋なんかでも使っていますね。この、アナログな、レトロな感じが、なんともいいです。

靴しか入れないのに、なぜ下駄箱と言うの?

やはり、江戸時代の下足の預かりから始まって、明治時代に下駄を入れる所からずっとこの呼び名なのでしょう。
でも、現在入っているのはほとんど靴。英語的なカタカナ呼び名になっても良さそうなものですけど、これは変わりませんね。多分、日本ではずっとこの「下駄箱」でしょうね。
ちなみに下駄箱は英訳はshoe cupboard、shoe boxです。
最近の若い人では、下駄箱と言わず、靴箱という人も多いようです。
そういえば、下駄箱ばかりでなく、似たような日本語いっぱいありますよね。例えば筆箱なんかもそうですね。
近い将来、下駄箱はシューズボックスに変わり、筆箱はボールペンボックスに名前が変わるんでしょうか。そういえば、近頃の子供はペンケースって言っています?そうそう、井戸がなくなったけど、「井戸端会議」なんて事もいいますね。

でも、下駄箱をシューズボックスって言いたくないですね。何か言いにくいです。やはり、下駄箱は、下駄箱です。

最近、高級感をそそるためか、やたらカタカナ言葉が氾濫しています。また首を傾げたくなる言葉まで出てきています。下駄箱はずっと下駄箱でいてほしいものです。たとえ、下駄が入っていなくても、下駄箱って言ってほしいものです。

名称は下駄箱でも、いまは中に下駄の入っている家庭はごくまれになってきた。下足入れと変更すべきだろう。

下駄箱は、家の顔

下駄箱がある玄関は、家の顔と言われています。玄関を見ただけで、下駄箱や、靴を見ただけで底のお宅は、どんなお宅かわかりますね。そうです。まさに、下駄箱のある玄関は「家の顔」と言えます。お客様が、家に入って一番先に目にされるのは、玄関であり、下駄箱です。靴が山のように散らかっている玄関は、やはり、顔としては、失格です。もし、下駄箱の収納が足りないのなら、思い切って、下駄箱を交換されてはいかがでしょうか?おそらく、素敵な、すっきり顔に返信する事でしょう。

日本人ほど履物の種類を持っている国はない。

下駄箱に入る種類は、こんなにあります。大きく分けるとこうなります。

1:靴

2:サンダル

3:草履

4:下駄

5:スリッパ

さらに細かく分けると

男性だけでも、通勤用、運動用、ジョギング用、カジュアル用、ゴム長、ブーツ、サンダル、冠婚葬祭用

さらに、女性用は、このほかに、プラスして、パンプス、ローファー、スリッポン、 サンダル、ミュール、エスパドリュー、ブーツ、レインシューズ

そして、草履、下駄、スリッパなど

この靴種類×複数足×家族人数と言う事になります。書き出してみると大変な数ですね。

これでは、標準の下駄箱が足りなくなるのは納得できますね。

これを、下駄箱に収めるには、どうしたらいいか、後ほど、順次ご説明します。

よその国の事は、よくわかりませんが、こんなに種類がないと思います。国民一人当たりの種類や数だけでいくと、おそらく世界一ではないでしょうか?

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下駄箱のドラマ

 

学校の下駄箱

ドラマと言えば、おそらく、学校の下駄箱くらい、たくさんのドラマの詰まった物はないのではないでしょうか?これは、靴のまま学校で過ごす、外国とは、ぜんぜん違うものがあり、日本人なら、誰でもほろ苦い思い出が、たくさんあるのではないでしょうか?

ほとんどの、日本の学校では、上履きと外履きを区別し、下駄箱で履き替えます。まず最初に毎日訪れるのが、この下駄箱です。この独特のにおいと、雰囲気このテーマだけで、それぞれ、ミニ小説が書けるくらい、ドラマがいっぱいのはずです。

ドラマのテーマはごらんとおり、そして、主役は、あなたです。

・告白

・ラブレター

・伝達、連絡

・交換

・プレゼント

・チョコレート(バレンタインデー)

・いたずら

・偽のラブレター

・決闘状

・一方で陰湿ないじめの対象となることもある。

・下足・上履きを隠す

・落書き など

例えば、好きな異性を、下駄箱でこっそり待ち伏せしたり、夏の暑い日は、下駄箱の所が一番涼しかったり、仲良しの友達とおしゃべりしたり、待ち合わせの絶好の場所だったり、思い出は尽きず、ほろ苦いページが走馬灯のように巡ってくるのも、やはり、「下駄箱」です。

居酒屋の下駄箱

居酒屋の下駄箱と言えば、大きな木の鍵の付いた下駄箱。

そして、この鍵は、普通やたらとでかい。入るときは、場所をしっかり覚えていても、乾杯し、飲みすすむとすっかり、下駄箱の靴の事なんか忘れてしまう。

だけど、意外とこの鍵をなくす人は少ないらしい。大きいと言う事もあるが、しっかりとポケットや、バックにしまってあったりする。文字もたいてい筆文字で、雰囲気はいっぱいであり、さあ、呑むぞ!と言う感じになるから不思議なものです。

居酒屋の下駄箱といえば、入り口入ってすぐに見える位置に置いてあることが、多いのですが、入ってすぐに、和の心が流れている日本人としては、何か懐かしい感じがして、妙に心動かされるものです。

中には、鍵の掛からない居酒屋さんもあって、帰りに酔っ払いすぎて靴を他人のと間違えて履いて帰る。と言った話が良くありました。結構、会社の同僚たちや、大勢でわいわい騒いだ後に事件が起こるようです。下駄箱の前をうろうろして騒いでいたりします。靴はわかりそうなものですが、しらふではないので黒い靴や、同じような色、形が下駄箱に並んでいると、どうしても間違えてしまいます。上着などは間違えないのに、靴は間違えますね。先にはいて帰った人はいいですが、問題は後から下駄箱に向かった人です。そのあわて振りが目に浮かぶようです。

和風レストランの下駄箱

下駄箱のあるお店といえば、当たり前ですが、和風のお店です。最近は、あぐらをかくのではなく、堀コタツになっているお店も多いようですが、個室などは小さな下駄箱を設置してある所も多いようです。レストランでは、スマートな鍵が掛かるスチールロッカー型の下駄箱もありますが、清潔感はあふれますが、和風とはちぐはぐな感じの下駄箱も多いようです。コストとの関係ですかね。

靴を下駄箱にしまう時、やはり、女性のブーツは困りますね。大きなそれ用の下駄箱が用意してあればいいですけど、折り曲げて入れる場合が多いようです。

和風レストランと言うのは、その静かな雰囲気とあいまって、下駄箱から廊下を通って席に案内されるまでが、静かで日本人に生まれてよかった感じがするものです。

病院の下駄箱

最近でこそ、個人病院や医院でも、靴のまま診察室まで入れるところが多いようですが、少し前までは、(いや、今でもありますが)病院に下駄箱があると言うのは、普通でした。そんな病院は、待合室が畳になっていたりなんかして、下駄箱から先は素足でした。畳の待合室は、昔は火鉢なんかが置いてあり、冬場は、それを囲みながら診察を待つと言う今ではほとんど見られなくなった風物詩がありましたね。こんな風景も、時代とともに消え行くということですね。

畳じゃないにしても、下駄箱でスリッパに履き替えて、病室に入る病院は今でも多くありますね。これは、無くならないのではないでしょうか。病院の下駄箱は、鍵が掛からないタイプが多いようです。さすがに病院まで来て、下駄箱から靴を盗んでいく人はいないでしょうから。

古いアパートの下駄箱

今でもあるでしょうが、少し前の木造アパートには下駄箱ガありました。入り口の下駄箱で誰が帰ってきているか、すぐにわかったものです。ドアつきの下駄箱もありましたが、ドアが付いていてもほとんどきちんと閉めてなかったり、あってもなくてもいい感じでした。下駄箱の中に大家さんや、町内の連絡ボックス代わりにも使っていました。下駄箱といえども、多機能下駄箱といったところでしょうか?古き時代の下駄箱には、それこそ語りつくせないほどの様々なドラマがあったのでしょうね。

旅館、和風ホテルの下駄箱

古い旅館によっては、入り口で到着した時に、靴を預けるスタイルの旅館があります。お客様が自分で下駄箱に入れるのではなく、旅館の入り口、受付の近くにあるスッタフスペースの中の下駄箱の事です。さすがに合理化が進み、そこまでやってくれる旅館は、殆ど無くなりましたが、現在では、チェックインを済ませ、靴のまま客室に行き、客室の玄関で靴を脱ぎ下駄箱に入れるスタイルが一般的になりました。そしてその後、館内は備え付けのスリッパを、又、下駄箱jから取り出し、移動すると言った感じです。

旅館から外出するとき、外出用の旅館備え付けの下駄箱に、それこそ、下駄が置いてあり、それを履いて、街中を、カランコロンと音を立てながら、散策すると言うのは旅の楽しみでもあり、旅情をかき立てるといううものでしょう。日本ならではの風物詩、大事にしたいものですね。でも、日常の暮らしの中で、下駄を履いた歩くのは、このときぐらいでしょうか?女性の方は、和服や、浴衣を着る機会が多く、下駄を履くチャンスが割りとありますが、男性は、あまり和服を着ないので、下駄をはいて、歩くのは、このときくらいでしょうか?

下駄を履いて歩く、この、「カラン、コロン」が何とも日本人には懐かしく、DNAをくすぐられると言うか、心地よく感じられるものです。何だか、すぐにでも下駄を履いてみたくなりますね。特に、好きな人と手でもつないで「カラン、コロン」それだけでも、ドラマになりますね。

温泉旅館、和風ホテルの下駄箱(スリッパ編)

旅館、ホテルの下駄箱と言えば、大浴場に入る時の、スリッパを入れる下駄箱があります。自分の部屋から、大浴場まで来て、そこの上がりかまちの前でスリッパを脱ぐ。そこまではいいんですが、下駄箱に入れるスタイルになっている旅館と、下駄箱がなく、脱ぎっぱなしになっている場合とありますよね。下駄箱がある場合は、「右の上から三段目の端」と言うように、ある程度場所を覚えて、入浴したりします。

でも、風呂から上がって下駄箱に戻ってくると、誰かがすでに履いて帰ってしまっている。と言ったことがしばしば起こります。自分の個人の靴ならほぼ、間違えることはありませんが、何しろ、みんな同じ色、形のスリッパですから、間違えてはいて帰るのを、とがめられませんよね。下駄箱の位置なんてみんながみんな、覚えているとは限りません。

又、脱ぎっぱなしのスタイルの所でも、ちょっとしたドラマが起こります。下駄箱がないので、自分の脱いだ場所は、ここ、こんな形で脱いだ、なんて覚えていますが殆ど意味がありません。後から来た人にまぎれて、場所や、形はすっかり崩れてしまっています。又、スリッパを整理する係りの人がいたりなんかして、帰りに履きやすいように、きちんと揃えてくれたりします。大変親切で揃っていて感じはいいのですが、でもこれって、誰が履いてきたかわからないものを履いて帰ると言う事ですよね。

清潔感の強い人なら、「お風呂に入る前ならともかく、入る前は、たしか、誰かのどんな汚れ方をしたのかわからない…スリッパ」ですよね。それをせっかくお風呂できれいにした後に掃いて帰るなんて耐えられない。と思うかもしれません。これが嫌で、マイスリッパや、カバーを持ってくる人がいるそうです。

そこでなんですが、日本人って、やはり、かなり、きれい好きが多いんだなって感じます。後で出てきますが、「きれい」に関する考え方が、かなり違うように思えます。海外の人は(勿論すべてではありませんが)人間は、汚れるもの、汚れたら、洗えばいいのでは?と考えるようです。

銭湯の下駄箱

銭湯の下駄箱と言えば、木製、と昔は決まっていたような気がしますが、鍵さえなく、オープンのタイプが一般的でした(今でもそうですが)しかし、ここ近年はスチール製の鍵付きのものが増えています。鍵といっても、、木製タイプでも、木の鍵ではなく、ステンレスのような金属製の、横から刺すタイプです。銭湯に、高級な靴をはいてくる人は、あまりいないのでオープンタイプが多いようです。

そういえば、銭湯に下駄で出かけると言った光景も少なくなりましたね。昭和のよき時代の歌の「神田川」の世界です。で、銭湯用の下駄を用意しておいてそれで出かけるのもいいかもしれませんね。

スーパー銭湯(温泉)の下駄箱

温泉の掘削技術が進歩したおかげで、近年、スーパー銭湯(温泉)が大流行です。市場規模は毎年伸び続け、新しいスーパー銭湯がたくさん出来ましたが、ここにきて、かなり飽和状態になりつつあるようです。新しく出来るスーパー銭湯(温泉)が多い中、又、廃業するスーパー銭湯も増えているようです。

スーパー銭湯(温泉)の下駄箱と言えば、入り口で清潔そうな下駄箱に出会います。そこに靴を入れ鍵をかけてから、受付に向かう、というスタイルが一般的です。ところがこの下駄箱で、100円コインを入れないと鍵が掛からないようになっているものがあります。下駄箱で帰るときに鍵をさすと又100円は戻ってくるのですが、これが時々100円コインをとり忘れてしますのです。建物を出てしばらくして、ハタ時が付き、すぐに下駄箱まで引き返してみると、すでに100円は無し。あまりに悔しいので、だれか他にも取り忘れの人はいないかと、他の下駄箱を捜して見るがやっぱりとり忘れた人はありません。なんとせこい!何と小市民(笑い)

靴を脱いで下駄箱に入れないと、浮気がばれる。

日本のように家の玄関で靴を脱ぐ習慣のある国では、外から玄関を覗き込むだけで現在来客中かどうかを判断できることが多い。もともと家族の多い家では問題にならないだろう。しかし、一人暮らしの場合は玄関に異性の靴が脱がれているだけで、異性の客がいることがばれてしまいます。

<男性に彼女がいるのに、別の女性を部屋に上げたしまったときの場合>

外国映画のように、玄関がない場合は、靴のまま、奥の部屋(ベッドルーム)に行ってしまうので、万が一、別の女性が現れても、洋服タンスに身を潜め……

と言う風に、やり過ごす事も、不可能ではないが、玄関があった場合には、そうはいきません。彼女がチャイムを鳴らした時から、悲劇が始まります。

男性は、あわててもう一人の彼女をベランダに追い出し、部屋の中をチェックしました。すべて、完全犯罪のつもりでしたが、あまりの突然の訪問だったためにあることをすっかり忘れていました。そうです。玄関の靴です。忘れたまま玄関ドアのロックをはずすと同時に、ふっと目線を下にやると、そこにはベランダにいる女性の靴が……ときすでに遅し。

その後の事は、パンチを浴びたか、下駄箱の角に頭を押し付けられたか?みなさんのご創造のとおりです。浮気をする場合、女性の靴をまず下駄箱に入れてから、奥に通したほうがよさそうです。その前に浮気は控えた方がよさそうですね。

下駄の感触と懐かしさ

下駄を愛する人は、多いと思います。下駄の愛好家ほどではなくても、日本人なら、下駄の感触のここと良さを自然に感じているものだと思います。特に、夏場、素足に下駄と言うのは日本人でなくても外国の方でも、きっと心地よく感じる事でしょう。

下駄に似合う服装は、浴衣と相場は決まっていますが、洋服に下駄を履いてもぜんぜん違和感がないところがミソだと思います。さすがに、スーツ姿や燕尾服や、ロングドレスに下駄は似合いませんが、普段着なら、Gパンでもミニスカートでも、何でも似合うと思います。ミニに下駄姿、なかなかかわいいではありませんか。

もっと、普段使いの下駄があって、下駄を履くべきではないかと思うのです。例えば、近くのコンビニに行くときや、床屋さんに行くとき、などもっと若い人が下駄に興味を持ってくれたらいいのにと思います。近頃は、デザインの時代ですから、おしゃれなデザインや、かわいいデザインがあれば、下駄ももっと普及するのではないでしょうか?

先ほども話しましたが、温泉旅館などでは、その、温泉ホテルや、館内にばかりいないで一度は玄関の下駄箱から下駄を取り出して、その周辺の散策をしてみたいものです。そのときは、必ず靴ではなくて下駄での温泉街の散策をお勧めします。「カラン、コロン」が温泉街に響き渡る旅情を、是非、積極的に楽しみたいものです。せっかく温泉に来たのですから。

最近では、若い女性が、浴衣姿で花火大会や、お祭りを楽しむ姿がとても増え、下駄もそれに伴ってよく見かけるようになりました。とてもいいことだと思います。でも、たまにしか下駄をはかないので下駄の鼻緒が切れると言う事も少なくなりました。昔の映画や、お芝居には、女性の下駄の鼻緒が切れ、それを、男性が直してあげる。女性は男性の肩に手を置いて、それを優しそうに見ている。などと言うシーンは、もう2度と見られないかもしれませんね。

大体、男性も、女性も、下駄の鼻緒の修理の仕方なんて、最近は誰も知らないし、やった事もないでしょう。最近下駄屋さん専門の店そのものが街にありません。下駄屋さん専門店と言う専業の商売は、明治の初めごろから昭和の終わりまでの短い期間だったのですね。と思っていたら、いやいや、なんて言うと叱られます。今でも立派に下駄専門店として商いを続けていらしゃる方も大勢いらっしゃいます。

下駄専門店 松永下駄工房さま http://www.getakobo.co.jp/

草履、雪駄、いー下駄.com さま  http://www.e-geta.com/fge/index.html

など、是非いつまでも、続けてほしいものです。

このように下駄は日本の湿気が多い風土に適した履物でるだけでなく、内と外のけじめをつける日本人の精神文化にかなったものです。日本語では客が来たとき必ず「どうぞ上がってください。」「ちょっと上がりませんか。」と言う。これは家に入るときは誰でも履物を脱いで一段高い「上がりかまち」に上がってからでないと家に入れないし、ちゃんとした話はできないという日本文化のけじめでもあるそうです。

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下駄箱が狭い。下駄箱の上手な収納術。

下駄箱の整理整頓。履かない靴は捨てる。

 

先ほどお話したように、下駄箱には、靴種類×複数足×家族人数を収納する事になります。下駄箱を綺麗にする方法、収納のコツ。それは「靴を捨てる事」です。そんな事はわかってますが、愛着もあったりなかなか捨てられません。靴は、よほど高級品でない限り、リサイクルショップや、フリーマーケットへと言うわけにはなかなか行きません。そこで、捨てる基準を自分で決めましょう。

靴を買うきっかけを、考えて見てください。1・何となく靴がくたびれてきた。2・少し傷がついてしまった。3・デザインが飽きた。4・汚れがついて取れない。5・買っては見たがもともとあまり好きなデザインではなかった。……などなど理由はさまざまでしょう。そこで、基準です。最小限必要な種類だけは置いておかなくてはいけません。でも、このような理由で履かなくなったら、3ヶ月(1シーズン)履かなかった捨てる。あるいは、例えば、夏物なら、夏物をしまう時に捨てる。など自分の基準を決める事です

洋服と同じように靴も衣替えして、下駄箱の中を半年に1回は入れ替えしましょう。使わないものは当然上の段へ、このときが捨てるrチャンスです。この「靴の衣替え」が、下駄箱に風を通し、虫干しになり、運気もアップしようと言うものです。履かない靴のために、お気に入りの靴や、新しい靴がぎゅうぎゅう詰めにされているのは、靴のためにもかわいそうな事です。

あまり履かなくなった靴を「まだまだ履ける!」と捨てずに、ついつい下駄箱に眠らせてしまうのはどうかと思います。靴はある程度履いたら、「お疲れさんでした」と声をかけ、処分してあげましょう。下駄箱の中が綺麗になれば、通気性も良くなり湿気も溜まらず、良い事だらけですね。

別の部屋に靴を移動する

めったに履かない靴や大事な靴は自分の部屋で保管

外国では、靴を自分の部屋で保管する事は当たり前のことです。めったに履かないけど大切な靴。冠婚葬祭にしか履かない特別な靴などは、無理に狭い下駄箱において置く必要はありません。又、下駄や、草履など特殊な履物も、移動してもいいでしょう。靴のためにも湿気対策となり、その方がいいかもしれません。たったそれで一人数足を下駄箱から別の部屋に移動するだけで、下駄箱はすっきり整理されます。試してみてください。ただし、下駄箱ではなく、部屋で保管する場合は、乾燥剤や、消臭対策は、十分に行ってください。

それでも狭い時は、

季節の終わった履物をものを、別の部屋に移動しましょう。例えば、夏用のビーチサンダルや、夏用ミュールなど、しばらく使わない履物はまとめて、別の場所に移動しましょう。4人家族なら、それだけで十数足分、下駄箱の中が空くはずです。

下駄箱の便利な収納グッズ(狭い空間を上手に使う小物たち)

靴を重ねて保管

ご存知の方は多いと思いますが、靴を重ねて保管するグッズはたくさん販売されています。物により取り出しにくかったり、しまいにくかったりするものも多いようなので、1個か2個購入してから、たくさんそろえるようにしましょう。「靴を重ねる」などで検索すると、色々あります。100円ショップでも手に入ります。重ねて入れれば、10足が5足分のスペースでしまう事ができます。下駄箱の収納スペースが、ぐっと有効に使えます。

又、色々の工夫で、広く使えるアイデアをたくさん教えていただける下駄箱活用法のサイトもたくさんあります。ここでは、サイトのご紹介だけしておきます。

玄関から靴が消える収納マジック (すはら ひろこ先生)http://allabout.co.jp/family/storage/closeup/CU20050305A/

下駄箱にブーツを上手にしまう。

ブーツを上手に収納するグッズもたくさん出ているようです。ここではあまりたくさんもご紹介できませんが、一部だけご紹介しておきます。使いやすい、使いにくい、色々あると思いますので、ショップで確かめてからかったほうがいいかもしれません。下駄箱の収納スペースを節約する用途か、ブーツの保守用か、よく確認してください。

下駄箱には何足入っているの?

一人が持っている靴の数

一人が持っている靴の数の平均は、女性で19足、男性で11足という調査もありますが実際のところは定かでありません。あなたは、いったい何足ですか?自分の持っている数をご存知ですか?先ほども言いましたが。

男性だけでも、通勤用、運動用、ジョギング用、カジュアル用、ゴム長、ブーツ、サンダル、冠婚葬祭用

さらに、女性用は、このほかに、プラスして、パンプス、ローファー、スリッポン、 サンダル、ミュール、エスパドリュー、ブーツ、レインシューズ

そして、草履、下駄、スリッパなど

この靴種類×複数足×家族人数。すごい数です。こんなにホントににいるんですか?靴は一度分類してみて、いるいらないをよく判断してください。

下駄箱は一般的に狭い。

下駄箱はどこの家庭でも、「狭い」んです。一度(出来れば半年の下駄箱の衣替えに一度)下駄箱の中の棚卸をしてみてください。一人にこんなにいるの?と言うくらいありますから。人数の多いご家庭はなおさらです。でも、ついつい新しい靴を買ってしまいます。本当に物を持たないと言う事は難しい事です。下駄箱が狭いので、棚板を無視して、靴の上に靴を無理やり重ねている人も多いようです。ここは、そろそろ、下駄箱の増築を考えてみてはいかがでしょう。

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下駄箱の、清掃、消臭、脱臭

 

下駄箱のにおい

下駄箱で一番気なるのは、においです。玄関先がいやな匂いがするのはいただけません。消臭グッズ最近はいろいろなタイプが発売されています。

"
その前に、下駄箱の臭いは、足の臭いと靴の材質の臭いが交じり合った複雑な臭いです、足の臭いは化学的にはイソ吉草酸という物質で、足の角質が溜まると高温多湿になり、雑菌が繁殖し、イソ吉草酸が出て臭くなるそうです。足そのものの臭いではないのですね。
"

前置きが長くなりました。それでは下駄箱の消臭方法を、いくつかご紹介しておきましょう。

自然の力で下駄箱内を消臭

炭で消臭する。

炭が、下駄箱だけでなく、消臭効果が高いのは昔から広く知られています。炭は、消臭ばかりではなく、除湿にも効果があります。炭は、悪臭分子を炭の孔に吸着し、炭の吸着作用は気体に対しても働きます。臭いの源は、アンモニア、炭酸ガス、窒素、酸素、一酸化炭素、メタン、水素などの化合物です。この化合物を吸着するのがミクロの孔です。炭の表面積に、臭いの源や、空気中の微生物が住み込んだり、吸い取られていきます。

炭の中でも、竹炭は孔(あな)がより多くあり、備長炭よりも効果が高いといわれていますが、それぞれの炭の材質や、特性にもよりますので、一概には言えません。

トイレットベーバーで消臭する。

下駄箱の棚ごとにトイレットペーパーを一個ずつ入れておくと、湿気、消臭、抗菌に効果があります。トイレットペーパーの繊維は縦横無尽に入っているので効力あり、理屈は炭とちょっと似ています。

コーヒーのカスなど

コーヒーのかすを古ストッキングに入れておくと、これも効果はあります。お茶の出がらしでもいいです。そのほかでは、十円玉4枚を入れておくと臭みが一晩で取れますという人もいます。色々試してみてください。

銀イオンで下駄箱内を消臭

銀イオンは下駄箱内の、臭いのもととなる酸性臭(酢酸)を分解して科学的に消臭します。スプレ-タイプのものなど色々とたくさんの種類が市販されています。市販のものは、それらに、ほのかに爽やかな香料を加えてあり、使いやすいのが特徴です。

玄関は、家の顔、香りに敏感になりましょう

下駄箱や玄関は、帰ってきて一番最初に通るところなので、すっきりとした優しい香りだとホッとするものです。特別、芳香剤を設置しなくても、玄関にお花を飾るだけで目でも香りでも楽しめると思います。勿論、芳香剤や、お香をたいてもいいですが、あまりきつい香りはかえってお客様を不愉快にしてしまいます。そういえば、石鹸を置いておく、アロマオイルを利用するというお宅もありますね。色々工夫してみてください。

下駄箱の掃除

下駄箱の掃除は部屋の掃除機をかけた時に先をノズルに替えてついでにします。いちいちノズルを用意するのは面倒なので、スペアのノズルを1本下駄箱に別に入れておきましょう。

下駄箱の中は、やはり、靴底を通して砂を下駄箱の棚板に運んでしまいますので、やはり、掃除は掃除機が一番適しています。濡れた雑巾で隅々まで拭くのは、年に2回「下駄箱の衣替え」の時でいいでしょう。

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下駄箱を作る。

 

下駄箱は、靴の収納必要数を考えて逆算する。

先ほども触れましたが、下駄箱の設計は実は大変重要なのです。住宅会社さんは、どうしても玄関の場所の制約上、又、コストの関係上、下駄箱の大きさは小さく制限してしまいがちです。でも、何回も言いますが、靴種類×複数足×家族人数。すごい数です。

時代とともに、靴の種類と数はすごく増えているのに、下駄箱の大きさは昔とあまり変わらない。これが現実です。

下駄箱の中を、靴でぎゅうぎゅう詰めにしない為に、先ほどの整理整頓と、適正な下駄箱サイズが必要です。足りない場合は、今の下駄箱を処分して、あたらしい下駄箱にするか、追加して、適切な大きさにしましょう。賃貸住宅や、出来上がりのメーカー住宅を購入されても、設置されている下駄箱は大変小さいです。これから賃貸される方、家を購入される方は、是非、自分の家族の靴の数を計算し、幅を計算し、棚板枚数を計算し、よく見てほしいものです。

部屋の収納などは良く検討されますが下駄箱の大きさにあまり注意が行かないのは悲しい事です。又、これから注文住宅を建てられる場合は、是非天井まで高さの収納たっぷりの、下駄箱を検討される事をお勧めします。下駄箱の大きさは、必要な靴スペースから逆算して決めましょう。

現在ある既存の下駄箱に追加する。

とは言っても、現在すでに下駄箱は設置してあると思いますが、その下駄箱の上に追加して設置する、と言う方法もあります。玄関が狭く、横に追加できない場合、この方法が有効です。Lide「リーデ」お客様で、この方法を、実践された方がいらっしゃいますので、ご紹介しておきましょう。この方は、マンションの下駄箱が、もともと備え付けであったのですが、それをはずす事も出来ず、その上に、天井までのピッタリサイズで設置されました。これにより、収納力が一挙に2.5倍位になり、大変満足されています。写真も載せておきます。

既存の下駄箱を処分して新しい下駄箱を設置する。(又は、新築の家の設計の場合)

サイズの設計

では、思い切って、今ある下駄箱を、処分してしまい、新しく下駄箱を作る場合、又は新築の家で、これから下駄箱を計画される場合を考えてみましょう。

この場合、まずは、奥行きを決定しましょう。奥行きは当然そのご家庭の一番大きい靴サイズが原点になります。靴サイズといっても、例えばいつも買う靴が27センチだからと言って、靴の外寸法が27センチとは限りません。いくつかの靴を実際に測ってみましょう。又、奥行きは、靴寸法から、内寸を出して後ろの背板部分を足し(Lide「リーデ」の場合15mm)さらにドアの厚みを足したのが外寸法になります。又、どうしても、奥行きを小さくしたい、と言う場合には、女性の靴サイズに合わせ、男性の靴は横向きにして収納すると言う方法もあります。

高さは、普通の下駄箱ですと1段の空間が約140mmですので、そこから棚板厚みを加え、全体の寸法の中に、何段設置できるかを計算します。

天井までの高さの下駄箱がお勧めです。

玄関サイズは、あまり広くないものです。出来るだけ空間を広く取ると言う事から、出来たら天井までのサイズの設計をお勧めします。(Lide「リーデ」ではそのようなサイズのオーダーもお受けしています)天井まであると、前に書きました「季節ごとの靴の衣替え」が、嫌でも出来る事になります。シーズンオフの使わない靴は上の方へ行く計算になりますので、当然それの入れ替えが強制的に出来、ついでに掃除も出来ると言うわけです。

天井までの下駄箱にした場合、地震対策は必ず必要です。(Lide「リーデ」で出来ます)天井までの家具(下駄箱)の場合、何よりも見た目がすっきりして落ち着きのある玄関になります。

靴だけでなく、傘スペースも考える。

靴の数を、正確に数える事は勿論ですが、傘のスペースも考えて見ましょう。傘も家族分となるとそれなりにスペースを取ります。その場所も考えて、下駄箱を設計しましょう。下駄箱の中に濡れた傘をそのまましまいこむのは感心しませんから、別に傘立ては必要ですね。傘立ては、濡れた傘を乾かすための一時預かりと、お客さま用として設置し、乾いた傘は下駄箱に収納しておきましょう。傘立てにすべての傘をぎゅうぎゅう詰めにするのは、見た目も良くありません。

玄関デザインをトータルで考えよう。

せっかく、新しい下駄箱にするのなら、玄関のデザインはトータルで考えましょう。照明や、お花を置く位置、カラーなど、トータルで玄関をデザインしてみましょう。多少お金が掛かっても、玄関の顔ですから見た目を重視しましょう。一度設置したら、ずっと使うものですからお金も少しかけてみましょう。Lide「リーデ」でご相談にのります。

・上がりかまちに下駄箱を乗せるのはなぜ?

「上がりかまち」という言葉があるのは、日本ぐらいだろうと思いますが、下駄箱を上がりかまちに片方引っ掛けて、設置してあるのを良く見ます。これは、なぜだかわかりますか?答えは簡単、靴を取り出して、そのまま玄関床で靴を履くときは便利だからです。上がりかまちに下駄箱の片方をかけるのには、人それぞれで好き嫌いがあるようです。

でも、直接玄関床に下駄箱が設置してある場合は、ちょっと不便ですよね。わたしの家では、そうなっています。上がりかまちから靴を取りに行くまでの間は、サンダルで渡ります。これって何かいい方法はないですかね。仕方がないですね。

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下駄箱のアイデア。

 

奥行きの浅い下駄箱を考えてみる。。

下駄箱の奥行きは一般的に35センチから37センチくらいです。でも、「どうしても追加で下駄箱がほしい」という場合、先ほど書きました上に乗せると言う方法もあります。それはちょっとと言う方は、薄い下駄箱を考えてみてはいかがでしょう。

究極ですが、1足づつ、横置きにして収納する方法です。近々イラストを載せますので、参考にしてみてください。

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外国には玄関や、玄関の下駄箱がない?

 

外国には玄関もないし、玄関の下駄箱もない?

外国には、玄関がない?

日本の場合、どんなに小さなアパートであっても90cm四方くらいは玄関として一段下がった感じで靴を脱ぐ場所があるものですが、外国では靴を履いたまま室内に入るのが常識?なようです。

高級住宅や、大きなコンドミニアムの場合廊下部分をとってある場合もありますが、それでも玄関と言うような日本のような一段下がった玄関と呼べるようなスペースはまず見かけないことでしょう。

外国には玄関の下駄箱がない?

外国の一般家庭におじゃまするときに靴を脱ぐ外国には習慣がありません。従って、下駄箱もありません。知ってはいても、いざ他人の家に土足であがり込むというときには、少なからず抵抗感があるものです。

西洋式では、「床が泥だらけになるのでは?」と心配する人もいるでしょうが、玄関マットできれいにしてから家に入るので、それほどでもありません。しかし、それにも限度があります。カーペットの目に隠れて目立ちませんが、土や砂が家の中に持ち込まれてしまいます。(玄関で靴を脱がないということは、下駄箱が玄関にない。と言う事はホコリは各部屋まで移動される。という事です。ちなみにはきものは各自の部屋においておきます。)

従って、どの家にも、入り口に(玄関に)下駄箱というものがなさそうです。

下駄箱は英訳はshoe cupboardで、shoe boxは靴を1足づつ入れるケースのことです。

そこで、shoe cupboardの方ですが、確かに販売はしているようです。でもよく見ると小さいもので、どうも各部屋に置くためのもののようです。家族全員の靴を玄関の下駄箱に置くというのは、考えられないみたいですね。

玄関を開けたらいきなりリビング!

殆どの場合、廊下も何もなしにリビングと言う形が一般的のように感じます。日本のように、「一旦、玄関でワンクッション置き、それから、お客様を招き入れる」と言うことがありません、従って、日本でも見なれた、下駄箱などという物は入り口に存在しません。

やはり、靴のまま家に上がりこむとどうしても、外の砂を靴底にくっつけて家の中に入るので、どうしても、家の中がホコリっぽくなり汚れてしまいます。

従って、外国の人は、本当は土足厳禁にしたいのではないでしょうか?

なぜなら家人は裸足なのに客人は靴のままといった事もままあるようです。

やはり、靴をはかない国に玄関の下駄箱はあった!

外国はすべて靴を脱がないと思っている日本人は多いようですが、決してそうではありません。多くの国でも、靴を脱ぐ習慣があるようです。詳しくは後に書いてあります。例えばスウェーデンなどは、靴を脱ぐ習慣の国です。やはり、そんなお国では玄関用下駄箱はあるようです。

スウェーデンの「下駄箱」には、おおまかに2種類あります。ひとつは、玄関床に置くだけのラックタイプで、コートハンガーや帽子かけとデザインが対になっているもので、オープンタイプです。ここには、そのシーズンに普段使う靴が並べられています。他方のスタイルは、扉付きのトールキャビネットに靴を収納するものです。この場合、同じキャビネット内のスペースにバーが取り付けられていて、ハンガーも掛けられるようになっています。

こうした「下駄箱」にプラスして、スペースに少しゆとりのある家では、玄関近くに収納部屋を設けて、あまり頻繁に出番の無い靴や掃除道具をしまっておく事もあります

日本の場合、家に土足で入るのは泥棒だけだ。

日本で泥棒(空き巣)と言えば、靴を脱がないで、畳の上に上がりこみ家の中のものを物色する。と言うのがドラマなんかに出てくる光景です。すぐに逃げれると言うことでしょうけど…普通の人はは畳の上に絶対に土足で上がらず、日本人ならその行為はすごく抵抗のあるものです。靴を脱がない国ならいざ知らず、特に畳の上で靴は嫌なものです。従って、畳の上の靴姿=泥棒とこうなる訳です。

でも最近の泥棒は賢くて、ちゃんと靴を脱いで上がる場合が多いようです。(まさか下駄箱に入れないと思いますが)物色するにもきれいに物色して、家族に発見を遅らせるようにする例が多いようです。格好もいかにも泥棒らしい格好でうろうろするやつはいませんよね。いずれにしてもご注意下さい。

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靴を脱いで下駄箱(シューズボックス、靴入れ)に入れる習慣。

 

日本では外と中のけじめとしての下駄箱

日本では、玄関は、玄関、家の中は、家の中と言う風に、作りがそのようになっていて、玄関には下駄箱がつきものです。つまり、靴を(下駄を)脱ぐ場所がきちんと決まっており、脱いだものは下駄箱にしまう。と決まっています。これは、外と中のけじめをしっかりつけるという、日本人独特の風習です。又、木造住宅の歴史上、板の間や、畳の生活のため、又、日本人の清潔感から、すっかり下駄箱に履物を入れる習慣がついています。

家には、「上がりかまち」というものがあり、一段高くなっています。従って、中と外と言うメリハリがついています。

では、スリッパは?スリッパ用下駄箱?

スリッパは日本人の発明?

では、スリッパはどうでしょう。今の形のスリッパは、日本人の発明なんです。(なんとなくそう感じていた人も多いのでは?)もともと、スリッパというものは使用場所も旅館や学校、病院など他所で使用・借用するもので、これはつまり自分の足や靴下を汚さないためのものとされ、一般家庭では使用しなかったといわれます。時代は流れ、住宅の洋式化に伴い、今はどこのお家にもある必需品となりました。

日本人の発明と言いましたが、もっと元をただせば外国生まれです。似たような履物は外国にもありましたが、明治初期、鎖国から開放された時、多くの外国人が座敷に上がる時、素足では何か適当な履物はないかと考えました。そして、この履物を考案したのがこの状態をみかね徳野利三朗氏は。上靴(ウワグツ)・上沓(ジョウカ)とよばれる新式草履を考案、作成し、この新式草履(上靴)が、現在のslipperの祖となったのです。何といっても最大の特徴は、左右の区別がない事です。これは外国にはなかった日本人の発明なのです。

スリッパ用の下駄箱

スリッパがあると、スリッパ用の下駄箱を考えるのが日本人。靴用の下駄箱があるならスリッパ用の下駄箱があってもいいではないか。と言う事で、公共の旅館、公民館、などにはスリッパ用の下駄箱が多くあります。個人の住宅では、下駄箱ではなくスリッパ立てが多いですね。

靴を揃える、改めて思う日本のすばらしい習慣

靴を揃える。日本人ならではの、すばらしい習慣だと思います。外国の人が、感心して帰ったエピソードをひとつご紹介しましょう。

ある有名な京都のお寺に、外人さんが行ったときのこと。幼稚園生たちがお御堂に参拝にきていました。

手を使って 脱いだものをそろえるという日本人の立ち振る舞いが美しいと思ったと言う事です。

引率の先生に習い靴をきれいに揃え、階段をよじのぼる姿がとてもほほえましく、ファンタスティックに感じられ、とても感激して帰られたとの事です。

揃えるとは 脱いだ靴を 、手で並べること。(足ではなく!)

靴をそろえることの大切さは、物を使ったら、後始末がキチンと出来ると言うことにもなります。これができれば、そのほかの後始末も全部できるという事につながります。

日本人の作法は こころを大切に育てる日々の積み重ねが その人を作る。

入口でお客が履き物を脱いだあと、靴の係の人が戸口のほうに向け直してくれます。客が帰るときに履きやすいようにするためです

料亭などでは靴を脱いだあと、店の人がきちんと揃えてくれていますね。

いい習慣は残したい

玄関までの送り迎えが少なくなってきた?

日本人の玄関にまつわるいい習慣といえば、「玄関までの送り迎え」がありますね。お客様や、家族が帰ってきたら、玄関まで迎えに出る。家族や、お客様を送り出す時、玄関までお見送りをする。すばらしい日本人特有の習慣だとは、思いませんか?玄関と言うものがあればこそだと思いますが、そういえば、外国映画を見ていても、あまりそういうシーンは見た事がありません。

しかし、最近では……玄関も多様化してきて、新婚生活では、出勤帰宅の折り玄関での抱擁送迎も束の間。子供ができると、

「いってらしゃい!」「おかえりなさい!」が玄関ではなく、リビング・ダイニングの扉が、玄関口になる家も多いようです。「アイシテル」が照れくさくて言いづらいのなら、せめて、「玄関の送り迎え」で愛情表現をしたらどうでしょうか。いい習慣は、ずっとずっと残したいものです。

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外国の方が日本に来たら、靴を脱ぐ習慣と、下駄箱に戸惑う。

 

日本に外国の方が来たら親切に説明してあげる。

外国の方が日本に来たら、靴を脱ぐ習慣と、下駄箱に戸惑う事が多いでしょうね。日本旅行向けの英文ガイドブックの説明には、事前には説明してある場合もありますが、ガイドブックを持っていない外国の方にはこれを参考に、ご案内しましょう。

なぜ、家に入る時靴を脱ぐの?と聞かれたら

日本の家で靴を脱ぐのは、室内を清潔に保つためです。フロアの上に座ったり、寝たりする人もいますから。宗教的な理由はありません

のように答えるとよいでしょう。外国人の中には靴を脱ぐのは宗教と関連性があると思っている人もいます。上手に靴を脱げるかというと、これが又問題です。入口のかなり手前で靴を脱ぎ始めたり、簀(す)の子に靴のまま上がって、そこで脱ごうとする。でも、怒ったりせず親切に教えてあげましょう。

日本人は、なぜ靴を脱ぐの?の詳しい説明

「日本では玄関で靴を脱ぐ」ということを彼らは結構知っています。「西洋人だってベッドの上では靴を脱ぐでしょう。日本人は家中が土足禁止、欧米人はベッドの上が土足禁止。汚したくない範囲が広いか狭いかだけの違いですよ。だって、日本人は畳に寝るでしょ」と答えると納得してもらえるかもしれません。

下駄箱の説明

下駄箱に入れるのも、教えてあげましょう。玄関にたくさんの人が靴を脱いたら、散らかってしまう事、誰のかわからなくなる事、などを説明してあげましょう。下駄箱がない場合、日本人は靴を反対向けに揃える習慣も教えてあげると喜ばれると思います。

スリッパのまま座敷に上がろうとする人がいたら

玄関でスリッパに履き替えた場合、座敷に入るときにスリッパを脱ぐように案内することも必要。畳の上をスリッパで歩いてもいいと思っている外国人がいるからだ。ときとして、温泉旅館の大広間などでは、トイレのスリッパを履いたまま座布団に座っている客もいたりするから驚きです。そんなときは、

「大したことではありませんが、トイレのスリッパを履いていますよ」と言いましょう。ちなみにたいしたことではありませんがは、英語で、頭に It's no big deal 何々  →「気にしないで(たいしたことじゃないですが、何々)」と言う風にやさしくいってあげましょう。

日本旅行向けのガイドブックには

「きれいなソックスを用意しましょう。特定の日本料理店や個人宅の玄関では靴を脱ぐことが習慣になっているからです」などと書いてあったりします。

訪日客には大事な助言となります。穴の空いたソックスを履いてきたりすれば、恥ずかしい思いをすることになるからです。

日本の観光は、1日に何度も靴を履いたり脱いだりしないといけないことがある。それを煩わしいと思う客の中には、神社やお寺の見学で靴を脱ぐようなら、建物の外で待っていると言い出す人もいるほど。

これは行く先々で靴ひもを結び直していた人が漏らしていた嘆きである。きれいなソックスと同様に、ひものない靴も携行品のお勧めリストに加えたほうがいいかもしれない。

ちなみに、靴を脱ぐのを面倒に思う客に喜ばれるのが靴カバー(shoe cover)の存在。京都の三十三間堂などに用意されている。ゴムの付いたビニール袋を靴の上から重ね履きするだけの簡単なものだがなかなか好評だそうです。

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家に入るとき、靴を脱ぐ国、脱がない国(下駄箱がある国、ない国?)

 

靴を脱がない欧米人

一般に欧米人は寝る時以外は靴を脱がないと言われていました。理由は、靴を脱ぐ(特に人前で)ということは裸になる第一歩という考えらしいです。でも、ここ近年は、さまざまな世界の情報が入ってきて、考え方も多様化しつつあるようです。以前は、他人様の前で靴を脱ぐことは、エチケット違反であり、恥ずかしい事とされ、現在でもそれは変わらないようです。(パンツ一丁で部屋をうろうろする日本人みたいな感じ??)

どうやら、脱がないのではなく、室内で脱ぐ習慣がなかった、言うのが、正解のようです。従って、下駄箱が玄関にあると言うのは、考えられないことですよね。しいて下駄箱があるとすれば、自分の部屋の中のクロ-ゼットの中の棚みたいな下駄箱?ですかね。

欧米のご家庭に訪問した時に、まず考えるのが、はたして土足で上がっていいものかどうか迷ってしまう方も多いのは当然のことです。

訪問した家により、当然対応が異なるので、その家のしきたりに従いましょう。

ただ、日本人と感覚が少し違うのは、家の中では靴を脱いでも履いたままでも、つまりそんなことはどちらでもよいということです。もちろん雨で靴がドロドロに汚れている場合などは別ですが。他人が入ってきて、そのままでいいご家庭と、室内履き(スリッパのようなもの)に履き替えてと、お願いされるご家庭と、あると言うことです。でも、一般的には、パーティなどで、他人をよく招待する習慣があるので、実際には、混在しているのかもしれません。

日本人の感覚的に言えば、たとえば、私たちがホテルに泊まったときなど、靴のままうろうろしてみたり、スリッパに履き替えてみたりしますよね。その「靴のままうろうろ」の比率が、欧米の方は多いのかもしれません。

他のアジアの大部分の国でも靴を脱ぐのは習慣という国も多いようです。ただ、理由は日本人の場合と異なるようですが。

とは言っても、日本人の清潔感からすると、「とても汚くて我慢できない」と言う方も多いと思います。なぜなら、外で「何を踏んずけたかわからない靴」で家の中をうろうろされるのは、とても我慢できない、と言う方も多い思います。又、それと靴で歩くのと平行して、素足で歩いたり、そのまま床に座ったりする訳ですから、日本人だったら、嫌な事になるでしょうね。

でもそれを欧米人に言うと「そんな細かいことは気になんかしないんよ。汚れたって、いったい何が問題なのって。汚れても洗えばすむことじゃない。気にしない、気にしない。」 習慣や歴史の違いですから、それもそうかと、受け入れる、おおらかな心が、これからの日本人には必要なのかもしれませんね。これからは、国際的に活躍していかなくてはいけない日本人なのですから、こちらの習慣にこだわりすぎてもいけないのかもしれませんね。

人前で素足になるのはマナー違反?

欧米には「人前で裸足になるのはマナー違反」みたいな感覚が根強く残っているようです。洋服や、ドレスに合わせて靴を選びますが、ロングドレスまま素足はどうしてもいただけませんよね。

女性の場合、ヒールに合わせて、着ているドレスの高さ等も決めるわけです。この時靴を脱ぐと、とんでもなくアンバランスになってしまう。他人の家へ行ったときに靴を脱ぐなんて考えられないわけです。

欧米人でも家の中では靴を脱ぐ?

家の中で靴を脱ぐ派はどのくらい?

では、欧米ではどの位の人が(家庭が)家の中で靴を脱ぐ生活なのでしょうか?ある調査ですが、すでに半数以上の人が(カナダでは80%位の人が)、家では靴を脱いだ生活をしていると言うことです。

でも、日本のように、玄関で靴を脱いで、下駄箱にしまい部屋履きに履き替える、と言ったことではないようです。靴で外出し、帰ってきたら、そのまま部屋まで行き、そこで部屋履きや、スリッパのようなものに履き替え、足を休ませて過ごすのが多いようです。これはわかるような気がしますね。我々日本人も、ホテルに泊まるときなど、部屋に入ったら似たようなことをしますね。でも中には、裸足のまま過ごす人もいるようです。でも、各自の部屋には、下駄箱はあるのでしょうかね?

では、靴を脱ぐ習慣の無い人が靴を脱ぐ家にお邪魔をした時にどうするのでしょう?パーティなどで招待された場合、女性ならロングのドレスを着たりしますから、先ほどの話のように、靴を脱いでしまうと帰って不自然で、奇妙ですよね。最近の家はハードウッドフロアーが増えているので、じゅうたん敷きと違い、傷つきやすい、汚れが目立ち掃除が大変ということで、「脱ぐ派」が増えているそうです。

又、重い荷物を運び込む職業の人達は(例えば引越し業者)、土足のまま入ることを許されています。日本の引越し業者さんや、電気屋さんは、最近、靴を脱いで、さらに養生シートを敷いて、その上新しい靴下を履くことをサービスとしている業者さんもあります。

外国の人は、驚くでしょうね。

在日米軍の人は靴を脱ぐ習慣になって本国に帰っていく?

又、こんな話もあります。

在日米軍として日本に行くと家族も揃って日本に引越しします。直ぐにはアメリカ式の基地の住宅には住めなく、暫くは日本の家を借りて住む事になります。そこで大家さんからのお達しもあり靴を脱ぐ事を覚えます。

最初はみんな嫌がりますが、暫くすると…奥さんは「家の汚れ方が全然違う!」と感動します。軍人の旦那さんは一日中仕事でワークブーツを履いているので家に帰ったとたん脱ぐと「は~っ、気持ち良い~」ってなってアメリカに帰っても日本で身に付いた習慣を続ける人って結構いるそうです。

在日米軍の経験のある家では「家の中では靴を脱ぐ」ところが沢山あるのという事です

アメリカでは玄関に下駄箱なんてないので玄関には靴の山

「我が家は土足現金!」なんて張り紙をドアにはってる家もあるそうです。

靴を脱ぐ習慣は、世界に広がりつつある。

本に住んだことのある人、旅行で来たことのある人も、本国に帰ったら、家の中では、「靴を脱ぐようになった」という話をよく聞きます。
最近は、インターネットや、SNSなどで、日本人が、家に入るとき靴を脱ぐという話が、広がっただけでなく、どのようにして、生活しているのか知られるようになりました。
靴を脱いで生活する事が、いかに合理的で、いかに清潔かを知るようになってきたということでしょうか。
日本人として、少しうれしい気もします。

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日本以外に部屋の中で履物を脱ぐ習慣のある国ですが、結構ありそうです。

韓国、北朝鮮では?

まず、お隣の韓国です。 有名なオンドルがあります。 台所などで発生した煙を床下に通し暖を取るシステムですね。 家の外で履物を脱ぎ、裸足 (実際には靴下のようなものを履いていますが ・・) で部屋に上がります。 食事をする時は昔の日本と同じように床に直にデーンと座り、高さの低いちゃぶ台の上に料理を並べて戴きます。

余談ですが、韓国の家屋の特徴は入口や窓などの開口部が小さい事です。 これは日本と比べて空気が乾燥している上、冬の寒さが尋常ではないため、寒さ対策をメインに考えられています。 日本の家屋は高温多湿な気候から、夏の風通しを考えて開口部が大きいですよね。

インドネシア、マレーシアなど

韓国以外ですが、インドネシアやマレーシア、あるいはビルマやラオスなどの東南アジア諸国で伝統的な高床式住居に住んでいる人たちは階段を上る前に履物を脱ぐ習慣があります。 食事の時は床に直に座り、また料理も床に直置きして戴きます。 床下というか一階部分は大体家畜を飼うスペースやトイレになっています。玄関で靴を脱ぐ習慣は、もちろん日本に固有のものではなく、東アジアや東南アジアに広く定着している習慣でもあります。

アジアの国々

アジアの国々では、同じように玄関で靴を脱ぐ習慣のある国も多いようです。でも、下駄箱はないようです。アジアの国では基本的に家の床は畳やフローリングではなくコンクリートです。ほとんどの家では、靴を脱いで室内履き(サンダルもしくはスリッパ)に履き替えているようです。理由は、足が楽になるからでしょうか?

又、アジアの寺院などでは、靴を脱いで上がりますが、これは靴は革でできているので、殺生を嫌う寺院では革製品を身につけてはいけないというのが理由のようです。

イスラム諸国

あとはイスラム諸国も部屋に入る時は履物を脱ぐ習慣のある国が多いそうです。家人は全て裸足でじゅうたんの上を歩いています。 男性専用の部屋では男たちが床に座ったり横になったりして、水煙管でタバコを吸ったり会話を楽しんでいたりしています。

インドでは?

インドの家屋も部屋では裸足になっているはずです。 やはり東南アジアやイスラム諸国同様、暑さ対策かも知れませんね。

ロシアで(東欧圏)は

ロシアでは基本的に部屋の中で靴を履いたまま生活します。(とても寒い国なので)でも、中には、暖房をいっぱいに効かせ、裸足にTシャツで生活する人もいるようです。一部でしょうが。

中国では

中国も結構脱ぎますよ。特に南方はそういう傾向が強いです。日本ほど絶対的な習慣ではありませんが、割と普通です。

ただ、日本と違ってジュウタン敷きの家はあまりなく、タイルやフローリングですので、スリッパに履き替えます。

ヨーロッパでも靴を脱ぐ

玄関で靴を脱ぐ習慣は、もちろん日本に固有のものではなく、東アジアや東南アジアに広く定着している習慣である。さらに、ヨーロッパにだって、玄関で靴を脱ぐ国がある。意外かもしれないが、北欧のスウェーデンがそうだ。

南の国では

カリブなど比較的熱帯地方に住む人は、タイル張りもしくはコンクリートの床の冷たさを心地よく感じて、素足でいることを好む傾向にある様です。従って素足が基本です。(当たり前ですね)

靴を脱ぐ、脱がないは、国や、個人によってまちまち

いずれにしても、国境を越えて自宅では靴を脱ぎたい。

どこの国の人でも、自宅では、靴を脱いで裸足になったりした方がリラックスできるし、気持ちがいいし、健康にいいに決まっているので、そんな生活をしてしまうと、やめられないのではないでしょうか。人間の動物としての本能みたいなものですね。海外の生活情報もインターネットで見られるようになったり、海外旅行が盛んになり、いいことは取り入れようと言うのは、自然の流れですね。そのほかの国でも、普段外出するときは靴を履くけど、家の中では脱いだ方が気持ちがよいという所があります。

これは、国としての習慣と言うより、個人的な好みの問題と言えそうです。

いずれにしても習慣は国によって変るのでアジアとかアフリカとかいうくくりは避けた方が良いでしょう。日本は明治以来、外国即ち欧米という考えが浸透していますが、最近のように日本人が地球上のあらゆるところで働き、観光をする時代は国ごとに見ていくことが必要になってきます。外国というように国でくくるよりも人に寄りけりではないでしょうか?

では、日本では?

キャンピングカーの中に入るとき、靴を脱いで入るのは日本人だけである。

これは、何か外国の人に笑われそうですが……

キャンピングカーを使うとき、エントランスドアを開けると、みな無意識のうちに靴を脱いでいる。

だから、国産キャンピングカーには、たいていゲタ箱として使える収納スペースが入り口近くに用意され、輸入車においても、日本仕様が許される場合は、ゲタ箱に相当するスペースを確保したものがある。

そして日本のキャンピングカーには、ステップ下には下駄箱(ゲタ箱)スペースあります。

キャンピングカーの室内に入るときに靴を脱ぐというのは、それが「家屋」と見なされているからでしょう。

キャンピングカーは欧米で生まれた文化なわけで、国産車といえども、その形態は輸入車と変わらない。

にもかかわらず、私たちはいちばん肝心なところで、靴を脱ぐという日本の生活習慣を貫き続けてきた。

国産キャンピングカーは、輸入車のまねっ子などと言われながら今日まで来たけれど、ユーザーは、昔からしっかり「日本の文化」として捉えていたわけです。

なぜ、日本人は家に入る時靴を脱ぐ?

なぜ日本人は「家屋」に入るとき、履き物を脱ぐのでしょう。

柏木博さんの書かれた『「しきり」の」文化論』という本によると、日本人は家(うち)に入ることを、俗世界とは離れた世界に入るというふうに捉える民族らしい。

この場合の俗世界とは、ビジネスの現場や市役所・町役場、街の居酒屋などすべてを含んでいる。

そういえば確かに、公共的な建築や商業的な建物では、私たちは靴を脱がない。

個人の家屋に入るときだけ、履き物を脱ぐというのは、そういうパブリックな場所から解放され、プライベートな空間に入って、

「さぁ、ひとつ生まれ変わろう!」と、思いたいからだろう。

柏木さんの本によると、家に入るときに履き物を脱ぐという日本人の習性は、外の「汚れ(けがれ)」を家の中に持ち込まないという意識がもたらしたものだということです。

だから、室内でも、少し汚れた場所に思えるトイレには、たいていスリッパが置かれる。

特別な場所で履き物を脱ぐという行為は、実は「聖書」の世界にもあったことらしく、『旧約聖書』の出エジプト記には、神がモーゼに、「ここは聖なる場所なのだから靴を脱ぎなさい」と伝えたという記述があるそうです。

そんな話も、『「しきり」の文化論』では紹介されていました。

日本人が「家」を、さほど聖なる場所と思っているようには感じられないが、靴を脱ぐことで、「公」から「私」へ移るための境界線を越えようという意識が働いていることだけは、確かなようだ。

人にとっては、玄関は靴を脱ぐだけでなく、ひとつの区切りなのです。

だから玄関でコートやマフラーをとったり、傘は必ずそこに置いて入ります。英米人の家だと、コートやマフラーはともかく、傘はどこにおいてよいのかわからないのです。

逆に英米人が日本人の家を訪問すると、また面白いことが起きます。

私の家に来たある人は、玄関で靴を脱いだのはいいのですが、ぬれた傘を居間まで持ってきましたね。

日本人は他人の靴を踏まないようにして家の中に入りますが、英米人は 玄関で靴を脱ぐ習慣がありませんから、他人の靴の上を平気でズカズカと踏んで入ります。

そのため、せっかくそろえた靴がまたバラバラになってしまうのですね。

あと、日本における履物 (屋内で脱ぐ、脱がない) についての歴史ですが、おそらく専門家からお答えがあると思いますが、8世紀末に平安京に遷都された頃から 「畳」 という床材が現れ、その頃から屋内に入る時に履物を脱ぐ習慣ができたと聞いた事があります。

日本人は、きれい好きすぎる?

日本人がきれい好きと言う事は、世界的に知られていますが、そのままの生活を外国に持ち込むと異常に思われたりします。

ある日本人の若い女性が、ヨーロッパのある国にホームステイしていた時の事。女の子は、日本の生活と同じように、毎日朝シャンプーをして、夜もシャワーを浴びていたところ、家の方に使いすぎだと注意されてしまいました。そこは、ヨーロッパで、南国ではなく、日中でもあまり汗をかかないところだったそうです。

日本人の清潔好きは、近年、度を超えつつあるように思います。

つい最近、とある日本の医者が、主な国の子供の健康状態を調べた結果を出していましたが一番健康だったのは、大抵の日本人には我慢できない環境であろうバングラディシュの貧民街に住む子供たちだったそうです。

あまりに清潔を求めすぎて、体の免疫力が低下してしまうのも考えものです。先進国の中で、道路に落ちているゴミが一番少ないのは日本です。
確かに、観光が主な収入源になっている国には、日本より綺麗にしている国はありますけど、彼らの様子を見ていて、イヤだなぁ、と思うのは平気でベンチなどに土足を乗せることです。空港などでもやりますもんね。
「お前、そこは人が座る場所なんだぞ」と突っ込みを入れたくなる時があります。どうも土足に対する感覚(清潔か否か)が違うように感じます。

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