台所食器棚と、壁との間に入れる、すき間棚を、オーダー家具で、製作しました。

台所と、食器棚と壁との間に、すき間を考えました。市販の家具では、絶対にサイズが合わないからです。DT-083

すき間棚は、文字通り、すき間に入れ込む家具の事ですが、やはり、ぴったりサイズでなくては意味がありません。
すき間棚は、市販品でも、たくさん販売されています。
しかし、幅、奥行き、高さとも、3方向、満足できるサイズは、まず見つかりません。
探せば、近いものは無いことはありません。
でも、ぴったりではないので、何かと不満は出てきます。
例えば、
この製作例のスペースの様に、278mmの、幅スペースの場合はどうでしょう。
市販品では、幅が、200mm、250mmなど、色々出ています。
幅、300mmでは、入らないんですよね。
仮に、一番近い、幅、250mmの市販品があったとしましょう。
更に、すき間が、28mm空いてしまいますよね。
この微妙なすき間が、またまた、問題です。
あなたならどうしますか?
A:何か、細長い物を、立てかけておく?
B:そのまま、すき間を放置する。
どちらかといううと、Bの方が多いでしょうか。
その、28mm空いたすき間は、このまま時間が経つと日、々、ホコリが溜まっていきます。
よく、掃除機のコマーシャルで、「すき間ノズルを、家具と壁の間に差し込む」というのがありますが、まさにあの状態になります。
しかも、この、28mmのすき間に、掃除機ノズルが入るかどうか?保証はありません。
そうすると、中々掃除も行き届かないとなりがちです。

解決方法、正解は、すき間を作らない家具を設置する事です。

では、奥行きはどうですか?
奥行きは、市販品では、素材の取寸に合わせた、いわゆる、「メーカー都合」となっています。
例えば、奥行き寸法は、200mm、250mm、300mm、400mmなどといった具合です。
一般的に、幅が狭いと、奥行きも小さいのが、市販のすき間棚です。
では、高さは、どうですか?
高さも、市販品は、メーカー都合です。
これも、幅が狭いと、高さも、そう大きな棚はありません。
こちらの、希望どおりですか?
仮に、幅は何とかこちらの要望に沿える家具があったとして、高さ、奥行きまで、希望の家具があるでしょうか。
はなはだ、疑問です。

条件と設計のポイントは、次のとおりです。

  1. ・幅が、スペース278mmに対して、出来るだけぴったりである事。
  2. ・奥行きは、あまり深すぎず、収納する本や、上の乗せる籠に合っている事。
  3. ・高さは、スイッチプレートの高さを、邪魔しない事。
  4. ・棚板は、上下可動、微調整出来る事。
  5. ・幅ですが、スペースに対して、5mm程度短くするのが、設計のポイントです。
    壁間のスペースは、結構ゆがんでいたり、傾いている事があります。
    それを解消するために、最低でも、5mm程度は余裕が必要なのです。
  6. ・幅の実測は、前面の、上と下、奥側の、上と下の、合計、4か所測ります。
    その最低値から、マイナス5mmが、棚幅、家具幅の外寸となります。

たったこれだけの条件ですが、市販品では、無いのです。
だからこそ、満足できる家具が、完成したのです。
家具とは何か、満足できる家具とは、何かを考えさせられます。

 

オーダー家具、設置前のスペース