家具の地震対策・壁への固定方法10のポイント

家具の地震対策としては、①壁固定、②地震対策板の、2つのやり方があります。

家具の地震対策は、壁固定、又は、地震対策版で、しっかり行います。

①壁固定は、壁下地を探し、家具の背板内側から、壁にビスで固定する方法です。
この方法が、最も確実で、外から、金具などは見えません。
下地を探す為に、下記の道具が必要になります。既製品の家具の場合も、同様です。
②の地震対策板は、どうしても、壁にビス穴を空けたく無い場合に使用します。
Lide「リーデ」独自の方法で、天井迄の家具の場合、家具との間に、板をはさみ、ネジで、天井との間で締上げるものです。天井迄の家具で無いと付ける事はできません。
この方法は、完璧ではありませんが、転倒防止になります。
実際には、天井と家具のすき間を23mmとして、その間に、18mmの地震対策板を使用しますので、その効果と、万が一地震対策板が外れても、家具の後ろが天井に当たり、家具が倒れにくくなります。
●天井迄の家具では無い場合は、市販の突っ張り金具での地震対策となりますが、これは「付けないよりは、付けた方がいい」程度と、考えた方がいいでしょう。下記の方法の、壁固定をお勧めします。

壁固定の場合は、下地探しの為の、簡単な下記の道具が必要になります。

壁に絵を掛けたり、飾り物をつけたりする時にも便利です。千円あまりで、家に、1個の、必需品です。

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●素人でも出来る、家具転倒防止作業(木造家屋)壁の下地探しなら、簡単に出来る、この道具が便利、。
価格は、わずか、1,000円くらい。品名は、「どこ太 L マグネット付き」(シンワ測定製)
amazonで、購入できます。(イラスト、写真は、amazonより、引用しています。)

●天井迄の家具、倒れやすい家具なら、壁止めをお勧めします。
Lide「リーデ」で、家具をご購入の方にお勧めしています。

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それでは、使い方をご紹介しましょう!壁が木造住宅の場合の説明になります。

①天井迄の家具、倒れやすい高さのある家具などは、壁にしっかり取り付けないと
地震の時に、倒れる恐れがあります。
そのためには、壁の、下地材(縦の間柱、横の胴ブチ)を見つけ、ネジくぎ(ビス)で、しっかり取り付けましょう。
②そこで、登場するのが、この、「どこ太 L マグネット付き」です!(かわいい??)
③先端部、アップ。先っぽは、こんな感じになっています。

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下地を、見つけます。表面壁材(石膏ボード)は、ビスを打ち込んでも、すぐに抜けてしまいます。
なぜ、マグネットが付いているか?

それは、ボードを下地材に止めてあるのが、鉄の木ネジ(ビス)だからです。
つまり、その普段は、壁紙(クロス)に隠れていて、ビスが見えませんので、「どこ太 L マグネット付き」で、位置の見当を付けると言うことなのです。クロスの内側の「内装ボードを止めてあるビス」に磁石が反応します。
磁石が反応したら、紙テープを貼って、ペンで印をつけましょう。縦ライン、横ラインで、何箇所か印しましょう。
(●*注意点:印は、必ず、紙テープです。セロハンテープや、ガムテープは、壁紙が剥がれます。)

闇雲に、針を刺すのではなく、磁石を上手に利用しましょう。

⑥通常は、この様に、壁紙(クロス)貼ってあり、下地が見えません。
そこで、どこ太君の、登場という訳です。

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⑦をマンガでまとめると、↑つまり、こうなります。

⑧壁の内装について。

近年の住宅は、防火の意味合いから、ほとんど、100%、石膏ボードを使い、その上に壁紙(クロス)などを貼ります。
その、石膏ボードを、壁にネジくぎ(ビス)で、しっかり止めているのが、下地材の、縦の間柱、横の胴ブチなのです。
従って、家具を、壁にしっかり止めるには、この下地材に、ネジ(ビス)でしっかり止めないと意味が無いと言うことです。
石膏ボードでは、壁止めが出来ず、すぐに抜けてしまい、壁に穴だけ、空いてしまうことになるので、
下地探しは、必須と言う事になる訳です。
下地材さえ、うまく見つけることが出来れば、家具の壁止めは、どなたでも可能です。
家具の内側、背板側から止めるので、ビスは、外から見えません。

下のイラストは、木材下地の例です。住宅によっては、横胴ブチの無い家もありますので、ご注意下さい。

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⑨家具を壁止めする場合、最小のビスにしたい場合は、上の方、2箇所を止めれば、地震対策になります。しっかりとめたい場合は、4箇所以上をお勧めします。

⑩壁に穴をまったく空けたくない場合は、地震対策板の設置が可能です。これは、天井迄の、家具の場合で、家具と天井の間にネジで、板を挟みこみ突っ張るものです。(Lide「リーデ」オリジナル)
天井と家具のすき間を23mmとして、設計し、その間に、18mmの地震対策板を挟み込み、ネジで締め上げます。
壁止めと比較して、完璧ではありません。地震対策板については、こちらを、ご覧下さい。↓↓↓

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